10秒以上続く無呼吸が睡眠1時間あたり5回以上(平均)起こり、これにより日中の眠気などの症状があることがSASの定義です。
無呼吸が繰り返されることによって身体に大きな負荷がかかり、多くの生活習慣病を増悪させたり、引き起こすとされています。日中の眠気は集中力の低下にもつながり事故を起こすリスクも高くなり、居眠りによる交通事故率は健常者の約3倍。疲労感がとれない、身体が重く感じられる、頭がズキズキ痛む、集中力や意欲が持続しないなどに加えて、「いびきをかく」人はSASの可能性が高いと考えられます。早い時期に検査をうける必要があります。適切な診断と治療を行えば、熟睡し、朝の爽快感が取り戻せます。SASがもたらす急性期リスクとして、夜間の頻回の覚醒・頻尿、起床時の頭痛・倦怠感、集中力・記憶力の低下、日中の眠気、交通事故、生産性の低下などです。慢性期リスクとして高血圧、糖尿病、心不全、心房細動などの不整脈、脳梗塞、夜間突然死、認知症などが指摘されています。